身長を伸ばすゴールデンタイムは眠りはじめの2~3時間です


夜10時から夜中の2時は睡眠のゴールデンタイムで、その時間帯に睡眠を取っていると成長ホルモンがでやすく、身長も伸びやすくなると言われていました。
しかし、研究が進むにつれて、その時間帯に成長ホルモンの分泌が増えるという情報は、根拠がないということが明らかになってきました。

成長ホルモンの分泌が促進されるゴールデンタイムは、眠りはじめの2~3時間だとされています。

身長を伸ばすためにゴールデンタイムを有効活用しましょう

これまでは、夜10時から夜中の2時までは眠りのゴールデンタイムといって、成長ホルモンが出やすく、その時間に睡眠を取っていると身長が伸びると言われていました。
しかし、さまざまな研究が進んだ結果、時間帯が問題ではなく、眠りはじめの2~3時間が睡眠のゴールデンタイムだということが分かったのです。

不眠症などの症状がなく、一般的な睡眠がとれる方の場合、眠りはじめの2~3時間が一番深い眠りに入ります。
この2~3時間はノンレム睡眠と言われ、血圧や心拍、体温などが低下し、脳も休息している状態になります。

深い眠りに入るときは、昼間の交感神経にかわって副交感神経が優位に立ち、成長ホルモンの分泌を促します。
眠りはじめの2~3時間の間に、何かのきっかけで起こされたり、刺激があったりすると交感神経が活発になってしまい、成長ホルモンが十分に分泌されにくくなってしまいます。

身長を伸ばすためには、眠りはじめの2~3時間のゴールデンタイムを上手に使って成長ホルモンがしっかり分泌されるように、眠りの質を高めるよう心がけましょう。

ゴールデンタイムの睡眠の質を高めるために、睡眠環境を整えましょう


成長ホルモンがしっかりと出るようなゴールデンタイムを迎えるためには、眠りはじめの2~3時間の睡眠の質を高めることがポイントです。
ゴールデンタイムを迎えた時に、スムーズに副交感神経が働けるように、眠る2~3時間前から睡眠環境を整えておきましょう。

温かいお風呂に入って体温を上げ、心身の疲れを取ってリラックスした状態になることや、室温を適温に保ち、湯たんぽなどで布団の中を快適な温度に温めておくこともおすすめです。
軽いストレッチも筋肉をほぐすことに繋がるのでおすすめですが、汗をかくほどの激しいストレッチの仕方は、反対に交感神経を刺激してしまうため注意が必要です。

強い光を見たり浴びたりすることも、交感神経を刺激してしまいます。
パソコンやスマートフォン、ゲーム、テレビの画面などは、眠る2時間前には見るのをやめることをおすすめします。
照明器具やマットレス、枕などの寝具で快適な環境を作ることも有効です。

ゴールデンタイムに深く心地よい眠りにつき、成長ホルモンの分泌を促して身長を伸ばしやすい環境を作りましょう。

質の良い睡眠は身長が伸びやすくなること以外にもメリットがあります

ゴールデンタイムの睡眠の質が向上すると、成長ホルモンがしっかりと分泌されて身長が伸びやすくなるとされていますが、質の良い睡眠がもたらす効果はそればかりではありません。
質の良い睡眠が取れると細胞の新陳代謝が促進され、疲労を回復しやすくなります。

朝気持ち良く目覚めることができていない方は、睡眠の質が低下しているのかもしれません。
良質な睡眠が得られて気持ち良く朝を迎えられると、朝のパフォーマンス能力が向上し、1日を良い状態でスタートすることができるでしょう。

厚生労働省が発表している「健康づくりのための睡眠指針 2014」にも記されているように、質の良い睡眠をしっかりと取ることは、生活習慣病の予防にもつながるとされています。
昔から「寝る子は育つ」という言葉がありますが、身長が伸びるという意味だけでなく、丈夫に育つという意味も込められています。

身長が伸び健康な体が手に入るとなれば、ゴールデンタイムの睡眠の質は、こだわりたい注目のポイントだと言えるでしょう。

(まとめ)身長を伸ばすのに最適なゴールデンタイムはいつ?

1.身長を伸ばすゴールデンタイムは眠りはじめの2~3時間です

眠りのゴールデンタイムは夜10時から夜中の2時とされていました。しかし、研究が進み、実際は眠りはじめの2~3時間の間が、眠りのゴールデンタイムだとされているのです。
ゴールデンタイムを上手に使って身長を伸ばしましょう。

2.身長を伸ばすためにゴールデンタイムを有効活用しましょう

眠りはじめの2~3時間はゴールデンタイムと呼ばれ、眠りが非常に深くなり体や脳が休息し、副交感神経の働きによって成長ホルモンの分泌が促されるとされています。身長を伸ばすためにゴールデンタイムの睡眠の質を上げるよう心がけましょう。

3.ゴールデンタイムの睡眠の質を高めるために、睡眠環境を整えましょう

眠りはじめのゴールデンタイムと呼ばれる時間の睡眠の質を高めることで、成長ホルモンの分泌を促し、身長が伸びやすい環境を整えましょう。睡眠の質を高めるためには、光や温度など部屋の環境を整えることはもちろん、眠る前の行動を見直すことも大切です。

4.質の良い睡眠は身長が伸びやすくなること以外にもメリットがあります

ゴールデンタイムに質の良い睡眠を得ることで、身長が伸びやすくなるだけでなく、さまざまな良い効果が期待できます。翌朝の目覚めが良いだけでなく、細胞の新陳代謝が促進されて疲労が回復されやすくなるほか、生活習慣病の予防にもつながるとされています。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 沼倉 裕堅 医師