身長を伸ばすために必要な運動量は激しくない程度のもので十分です


身長を伸ばすには適度な運動量が必要といっても、あまり小さいころから激しい運動をやるのは好ましくありません。
なぜなら、激しい運動は骨に圧力をかけてしまい、骨の成長を妨げると考えられているからです。

さらに習い事で激しい運動を続けていれば、体力を消耗して食事を食べる余裕がなくなり、かえって身長を伸ばす弊害となる可能性があります。
子どもには適度な運動量を続けさせ、激しい運動は体がある程度できてからです。

身長を伸ばすには昔遊びのような全身遊びがおすすめです

小さな子どもには特定のスポーツをやらせる必要はなく、昔遊びのような屋外でできる、全身運動をやらせましょう。
意外にも背が高い人が集まる競技では、小さなころからそのスポーツを取り組んでおらず、外で思いっきり遊ぶ子どもだった方も少なくありません。

昔からおこなわれてきた外遊びでは、段ボールを使って土手で滑って遊ぶ方法や、縄跳び、鬼ごっこなど、体全体を使うものが多くあります。
これらの遊びは、ジャンプしたり体をねじったり、体を曲げたりと、いろいろな体の動作をすることがわかるでしょう。
全身を使う運動をすることで、骨が成長する軟骨に栄養が行き届き、関節液の循環を良くして、成長を促す効果があると考えられています。

ジャンプする競技が身長を伸ばすのに最適だといわれるのは、骨にかかる重力が刺激となり、骨が成長する軟骨の細胞分裂を促すといった、間違った考え方からきているものです。
刺激を与えることが身長を伸ばすのによいのではなく、全身運動で血行を促し、骨に必要な栄養をいきわたらせる考え方が必要となります。
バスケットボール、バレーボールなど身長が高い人が集まる競技をやらせると、子どもの身長を伸ばす効果が期待できるわけではありません。

子どものころは種類にこだわらず、外で好きなだけ体を動かしてやるのがおすすめです。

外で遊ばせることは快適な睡眠にも必要です


子どもの身長を伸ばすために運動をやらせるなら、外遊びがおすすめです。
外遊びをすることで日光を浴びることができ、メラトニンの分泌量をアップさせることができます。

メラトニンは眠気を誘発する効果が期待できるホルモンで、質の良い眠りをうながすために欠かせません。朝日を浴びて体内時計をリセットされると、夜暗くなることでメラトニンが分泌されるようになっています。日中に適度な日光を浴びることと、メラトニンの原料のために運動によりセロトニンを分泌させることが重要です。

ところが室内で遊ぶ機会が増えている現代では、家庭でパソコン、スマホ、テレビゲームをやることで、外遊びの機会が減ってきているともいわれています。
このような生活環境では運動量が減り、メラトニンの分泌量も低下して、結果的に快適な睡眠が得られないため成長ホルモンも分泌しにくくなってしまうのです。
外遊びをすれば適度な運動につながり、日光も浴びることとなるため、メラトニンや成長ホルモンの分泌を促すことにつながりやすいでしょう。

身長を伸ばすためには特別な運動を取り入れる必要はなく、毎日外遊びを数時間取り入れるだけでよいのです。
小学生くらいなら学校が終わってから夕方まで外遊びをさせると、身長を伸ばすためのホルモン分泌を促すことができます。

体を動かすことで食欲が上がりやすくなります

身長を伸ばすために適度な運動が求められるのは、体を動かすと食欲が増える理由もあります。
運動はたくさんのエネルギーを使うため、自然とお腹が空くようになるでしょう。

小食でたくさん食べられないと、身長を伸ばすための栄養補給がしにくくなります。
そのような子どもでも適度な運動を取り入れると、食欲が増してたくさん食べられるようになるでしょう。

身長を伸ばすためには適切な栄養補給が重要です。
食が細いと骨に良いカルシウムやマグネシウムの摂取量が足りなくなり、成長ホルモンに関する亜鉛も不足して、体を作るたんぱく質不足にもなる可能性があります。

子どもの身長がどのくらいになるかは、遺伝だけで決まるわけではありません。
後天的な食生活や適切な睡眠、適度な運動習慣が必要です。

遺伝によりある程度の身長しか伸びないと考えられる場合でも、生活習慣の変化により、遺伝的要素以上の身長を手に入れた方もいます。
背が伸びるには骨を伸ばすことが必要で、そのためにたんぱく質の摂取が重要となります。

軟骨細胞の原料となるのがたんぱく質で、食が細い子はたくさん運動をさせて、食欲を上げる必要があるのです。
肉類、魚類、卵、乳製品などに含まれるたんぱく質をしっかりとるためには、体を動かしお腹を空かせるようにしましょう。

(まとめ)身長を伸ばすために必要となる運動量とは?

1.身長を伸ばすために必要な運動量は激しくない程度のもので十分です

激しい運動を小さいころからやらせると、骨に負担をかけ成長を抑制すると考えられています。運動量が多ければ体力を消耗し、食事を食べる余裕がなくなることも理由のひとつです。

2.身長を伸ばすには昔遊びのような全身遊びがおすすめです

昔から取り入れられてきた外遊びは、全身運動となり骨の成長にかかわる軟骨に栄養をいきわたらせ、身長を伸ばすために最適だと考えられています。スポーツの種類にこだわる必要はなく、体全体を動かす運動をやらせましょう。

3.外で遊ばせることは快適な睡眠にも必要です

身長を伸ばすためには外遊びをさせましょう。適度な運動でメラトニン材料になるセロトニンが分泌しやすく、日光を浴びることでもメラトニンを分泌しやすくするからです。
快適な睡眠のためにメラトニンは必要となります。

4.体を動かすことで食欲が上がりやすくなります

適度な運動が求められるのは、体を動かすとお腹が空き、たくさん食べられるからです。身長を伸ばすには適切な栄養補給も重要となるため、運動を取り入れることはおすすめできます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師