成長期で背が伸びない原因は多数あります


成長期に背が伸びない原因はいろいろ考えられます。
甲状腺ホルモンや性ホルモン、成長ホルモンの分泌に問題がある場合や、ターナー症候群のような染色体異常、骨の異常や小さく生まれた原因などです。
思春期以降で影響が出やすいのが、性ホルモンなどのホルモン分泌に問題があるときです。

ほかにも心臓や肝臓・腎臓などの病気・脳下垂体の腫瘍なども考えられるでしょう。

低身長になるのは、栄養不足による問題や精神的な問題など複数の原因があるのが特徴です。

低身長かどうかは成長曲線で判断ができます

何か問題があって低身長になっているかは、成長曲線を利用して判断することができます。
成長曲線とは年齢ごとの身長をグラフにしたもので、日本小児内分泌学会のホームページなどでダウンロードすることができます。

成長曲線をダウンロードしたら、実際に子供の身長を記録していきます。
目盛りには縦軸に身長と体重を記録し、それを線で結んで-2SDの線より低くなっているかで判断しましょう。
治療が必要なのは、成長期なのに背の伸びが悪いとき、思春期ではないのに急激に背が伸びるときです。

これから伸びる時期であるのに、成長曲線が横に寝てきたときも治療が必要な可能性があります。
どこかに問題がある場合は、身長が伸びる時期なのにも関わらず、成長曲線が横に寝てきて標準的な線を下回ります。

体重も同時に減少してくる場合は、医師の診察を受けましょう。
小学生で1年間あわせて5cm以下の伸びだった場合は、将来低身長になる可能性があります。

治療が必要な場合は、早ければ早いほど効果が出やすいともいわれています。
成長期まで待たずに、身長が低いと感じたら病院で検査を受けてみるのもよいでしょう。

成長曲線を付けていれば、それを見ながら医師が判断することもできます。

身長の伸びが心配なときは専門外来が利用できます


低身長でも70~80%は病気ではなく、体質や遺伝が関係しています。
しかし成長期に、背が伸びないと心配になってくることもあるでしょう。
そのような場合は、専門外来を受診して検査を受けることもできます。

専門外来はさまざまな側面から身長が伸びない原因を特定します。
問診では生まれたときの状況や、どのような病気をしたことがあるのか、家族歴などのチェックです。

母子手帳や学校の健康手帳があれば、小さい頃からどのように身長が伸びてきたかわかりやすいでしょう。検査では血液検査や頭部MRI検査、分泌刺激試験などが行われます。基礎疾患があるか確かめながら、ホルモン分泌に異常があると考えられる場合は内分泌的検査も必要です。

必要に応じて染色体検査や骨年齢の測定もあります。
異常が見られない場合でも、定期的に身長の伸びをモニターすることで、対策がしやすくなるでしょう。

身長の伸びに必要となるのは、睡眠・食事・運動のバランスが取れている必要があるためです。
睡眠が不足すると思春期が早くにむかえやすく、背を伸ばすためには炭水化物・タンパク質・ビタミン・ミネラルなどバランスのよい食事が求められます。

適度な運動も睡眠に必要ですから、過度になり過ぎないよう対策してみましょう。

治療が必要なら成長ホルモン製剤の治療が使えます

専門外来でホルモン分泌に異常があることがわかった場合は、成長ホルモン製剤を毎晩注射することで治療ができます。
保険が適用となる原因も多数あって、製剤は高価ですが健康保険を使うと3割負担で済むでしょう。

ホルモン治療が適用される疾患は、成長ホルモン分泌不全低身長症・ターナー症候群・SGA低身長症・慢性腎不全による成長障害・軟骨無形成症や軟骨低形成症・プラダー・ウィリ症候群・成長ホルモン分泌不全症です。

成長ホルモンは内服しても胃で分解されてしまい作用しないため、注射が必要となります。
家庭で注射する方法は、毎回通院する必要はありません。

小さな子供の場合は家族が注射してあげて、思春期になれば自分で注射することもできるようになります。注射をする場所はお尻や太ももで、注射方法は病院で指導してもらうことができます。
痛みがないよう工夫されているため、痛みは少なく続けやすいでしょう。

ホルモン注射は早い段階に治療を始めると効果的だとされています。
すぐには効果が出ないため、身長の伸びをモニターしながらの治療です。

骨が成長し終わっていると成長ホルモン注射の効果はなくなるため、早めに検査だけでも受けておくとよいでしょう。

(まとめ)成長期に背が伸びない原因はありますか?

1.成長期で背が伸びない原因は多数あります

成長期に背が伸びない原因は、ホルモン分泌の問題・染色体異常のターナー症候群・骨の異常や小さく生まれた原因などがあります。ほかにも心臓・肝臓・腎臓・脳などの問題や、栄養不足や精神的な問題も考えられるでしょう。

2.低身長かどうかは成長曲線で判断ができます

身長の伸びが悪いと感じたら、成長曲線を付けてみましょう。目盛りに身長と体重を記録していき、-2SDより線が下回るときはなんらかに原因があると考えられます。
治療は早いほうがよいといわれるため、受診前に確認してみましょう。

3.身長の伸びが心配なときは専門外来を利用できます

身長が伸びず心配な場合は、専門外来を受診してみましょう。専門外来ではさまざまな検査を活用しながら、背が伸びない原因を特定できます。
問題がない場合も多いため、身長の伸びをモニターしながら生活習慣の改善を指導してもらいましょう。

4.治療が必要なら成長ホルモン製剤の治療が使えます

ホルモン分泌に異常がある場合は、健康保険が適用となり成長ホルモン注射が利用できます。自己注射で痛みが少ない針を使っているため、続けやすいでしょう。
早い段階から治療を始めるほうが効果的だといわれています。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師