母乳育児専門の発育曲線で母乳不足の判断が必要です


母乳育児で赤ちゃんの発育の悪さを判断するなら、母乳育児専用の成長曲線を用いましょう。
なぜなら人工乳で育った赤ちゃんに比べて、母乳育児の赤ちゃんは緩やかな曲線になるからです。

どちらも同じ成長をみせるわけではないため、一般的に公開されている成長曲線だけでは、必ずしも母乳不足だとは判断できないでしょう。
母子手帳に掲載されている成長曲線は、母乳育児専用のものではありません。

母乳育児の赤ちゃんは10%タイル低値です

母子手帳に記載されている成長曲線より、母乳育児の成長曲線は10%タイル近く低値になります。
体重や身長はやや低くなるのに対し、頭囲はやや大きいです。

母子手帳に記載されている成長曲線は、人工乳や母乳育児も含めた身長と体重の数値です。
母乳育児だけが含まれていないため、この成長曲線を参考にしてしまうと、母乳育児中の赤ちゃんの成長が遅いと感じられてしまうでしょう。

たとえば母乳育児専用の男の子の成長曲線では、生後1ヶ月の場合身長は50~57cm体重3.3~5.4kg程度です。
女の子の生後1ヶ月の場合では、身長48~56cm体重3.1~5.0kgくらいで考えましょう。
この成長曲線に入っていれば、赤ちゃんの成長は問題がないといえます。
それぞれの月齢に合わせて、母乳育児専用の成長曲線と比較しながら、赤ちゃんの成長が順調なのか確認してください。

赤ちゃんがよく泣くなら母乳が足りていない、赤ちゃんの体重の増加が緩やかだから母乳が足りていないなど、漠然とした判断ではなく正確な数値を参照しましょう。
一度母乳育児からミルクに変えてしまうと、赤ちゃんはミルクのほうが飲みやすく、ミルクを好んで飲む可能性があります。

母乳不足と母乳不足感は違うものです


母乳育児中の方が悩んでしまいやすいのが、母乳は足りているのに、母乳不足感があって足りないとしてしまうことです。
これは母乳育児だと人工乳と比べて体重が増えにくく、不安感がおこりやすいことから、母乳の不足感が出てしまいます。

母乳の回数が1日8回以上なら、少ないとはいえません。
赤ちゃんが母乳を飲んでいるとき、飲んでいる音が聞こえるなら母乳が出ているのでしょう。

便や尿もちゃんと出ていて、赤ちゃんの機嫌がよいなら母乳が足りています。
赤ちゃんの成長は必ずしも一定ではなく、数週間ごとや数か月ごとに一気に成長をみせます。

毎日の成長が少しずつでも、あるとき一気に体重が増えていけば、心配はしなくても大丈夫でしょう。
赤ちゃんの週数や月齢によっても、母乳を飲む間隔や回数も変わってくるため、赤ちゃんに合わせて考えるようにしてみてください。

逆に授乳回数が少ないといえるのは、1日に6回以下の場合です。
4時間間隔では赤ちゃんの体重は増えにくいでしょう。

母乳が本当に足りないときは、赤ちゃんの便や尿が少なくなります。
目がくぼんでくるときは脱水の証拠で、母乳が不足しているといえるのです。

母乳の出も日によってよく出る日もあれば、あまり出ない日もあります。
出産後すぐだと母乳の出が悪いのが一般的です。その日によっても最初は母乳の出が悪くても、赤ちゃんの刺激によって母乳の出はよくなるでしょう。

新生児の赤ちゃんが母乳を飲む量はわずかです

赤ちゃんが1日に飲む母乳の量を知らないと、母乳の不足感がおこりやすいでしょう。
新生児の赤ちゃんが1日に飲む母乳の量は、ほんのわずかです。
生まれたばかりの赤ちゃんはティースプーンに1杯くらいしか飲むことができません。
それが1ヶ月になれば、Lサイズの卵1個分くらいを飲むようになります。

母乳育児をしていると母乳の回数が増えてしまうのは、母乳は消化が早くすぐにお腹が空いてしまうからです。
新生児の赤ちゃんはまだ少量しか母乳が飲めないのに、飲んでもすぐにお腹が空いてしまい、母乳をたくさん欲しがるでしょう。

赤ちゃんはお腹がいっぱいでも、母乳に吸い付くことで満足感を高めることもあります。
本当にお腹が空いていなくても、反射的に何かに吸い付く動作をしてしまい、母乳を与えられることで吸い付いて満足するのです。

必ずしも毎回母乳を飲むわけではありません。
このように1回ごとに飲む母乳の量も違うため、母乳の不足感を持たないよう注意してみましょう。

いつも決まった量を飲むとは限らず、前回の量が少なかったため短時間で泣いてしまったのかもしれません。

(まとめ)発育の悪さは母乳不足でおこりますか?

1.母乳育児専門の発育曲線で母乳不足の判断が必要です

母乳育児で赤ちゃんの発育の悪さを気にするなら、母乳育児専用の成長曲線を用いて調べましょう。なぜなら人工乳で育った赤ちゃんと比べて、母乳育児の赤ちゃんの成長曲線は緩やかと言われてるからです。

2.母乳育児の赤ちゃんは10%タイル低値です

母子手帳に記載されている成長曲線は、人工乳や母乳育児の身長や体重をまとめたものです。ところが母乳育児専用の成長曲線では、10%タイル近く低値になります。母乳育児中の方はこの数値を参考にしましょう。

3.母乳不足と母乳不足感は違うものです

母乳育児中は本当に母乳が足りていないのか、母乳不足感なのかを考えてみましょう。1日8回以上の授乳回数で、赤ちゃんの便や尿がちゃんと出ていれば問題はありません。赤ちゃんの成長も一定ではないため、赤ちゃんの様子を見て判断してください。

4.新生児の赤ちゃんが母乳を飲む量はわずかです

母乳の不足感を解消するために、赤ちゃんが1日に飲む母乳の量を知っておきましょう。新生児の頃はわずかティースプーン1杯の量です。生後1ヶ月でも、卵1個分しか飲むことができません。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師