ペプチドホルモンとは成長ホルモンも該当するホルモン分類の名称です


ホルモンとは、身体の様々な機能を調整する役割を担うものです。

私たちの体内にはいろいろなホルモンがあって、無意識のうちに状態を整えてくれる事により日々の生活ができるのですが、アミノ酸が連なった形状になっているものを「ペプチドホルモン」と呼んでいます。成長ホルモン以外にペプチドホルモンにあたるものとして、インスリンが有名です。

タンパク質から成長ホルモンは作られます

成長ホルモンはペプチドホルモンにあたりますから、アミノ酸からなるタンパク質によって組成されるホルモンです。
タンパク質の合成をするにあたってたくさんのエネルギーを必要とするのですが、成長ホルモンの場合は細胞内部にある糖や脂肪の代謝を促進、自らエネルギーを産み出します。

タンパク質からできているという事は、成長ホルモンを経口摂取したとしても胃で吸収されてしまって、機能できない特徴があります。
この事から成長ホルモン治療は注射で行うのが望ましいとされており、他の方法の有効性は認められていない現状です。

成長ホルモンの分泌を刺激する作用が期待される点鼻薬の開発が行われた歴史もありますが、成長ホルモン分泌不全性低身長症の軽症・中症者を対象にした試験において、成長率を促進する働きは難しい事が分かっています。
ペプチドホルモンにあたる成長ホルモンの分泌を促進させる事はとても難しいというのが代表的な見解で、市販されているサプリメントが効果的に機能するとは言いにくいと理解しましょう。

注射による成長ホルモン治療だけが科学的根拠を伴った対策で、適応症に対しては一定の効果が期待されると考えられます。

成長ホルモンのトラブルは身長以外にも影響します


産み出された成長ホルモンが肝臓に働きかけて骨を伸ばすホルモンを生成し、骨や筋肉組織に命令が伝わる事でタンパク質の合成が促進されて、身長が伸びていきます。
身長を伸ばすだけではなく、切り傷の回復や肝臓の再生を促す役割を担っている事から、成長ホルモンは成人になっても非常に重要なホルモンと言えるでしょう。

成長ホルモンが肝臓に働きかけをするように、身体の中にある100種類以上のホルモンは互いに関係を維持しながら、心身ともに健康な状態を作ってくれます。
つまりホルモンとは、全身のいたるところで生成されて互いに命令を送り合う事によって、成長や生命維持活動など大切な役割を担うものなのです。

成長ホルモンの分泌が足りない事で生じる問題は身体の発育に関するものだけではなく、他の臓器や精神面の安定に支障が生じるリスクもあります。
身長がなかなか伸びない事を不安に感じているようなら、なるべく早く専門的な医療機関を受診、判断を求める事によって、将来的に起こり得るリスクを軽減できるでしょう。

成長ホルモンを補う医薬品もあります

成長ホルモンの構造を研究・解明したうえで、人工的に同様の状態に調整された医薬品が登場しました。このような医薬品は、主に低身長治療などで使われています。

サプリメントとは違って科学的根拠に基づいて有効性が認められている医薬品ですから、期待される効果が高く、低身長に対しての解決策にも検討される手段です。
成長ホルモンに関する医薬品を正しく活用するためには、専門的な判断を必要とします。
投与量が足りないと期待通りの治療効果を得られない反面、逆に投与量が多すぎると、むくみや血圧上昇、肝機能障害といった重篤な症状を招きかねない医薬品です。

つまり、低身長を専門的に扱う病院などでカウンセリングを受けたうえ、定期的に通院しながら治療にあたる必要があります。
適切な処置や治療を行える場所や医師であれば、安心して治療を行うことができるでしょう。

また、ペプチドホルモンの特徴を理解して成長ホルモンがどのように機能するか知っておく事によって、曖昧な根拠の広告やサプリメント商品に惑わされるリスクが軽減される事でしょう。
ペプチドホルモン以外のホルモンとは作られ方や構造が異なる事を念頭として、低身長に対する取組み方を検討ください。

(まとめ)成長ホルモンの分類であるペプチドホルモンとは?

1.ペプチドホルモンとは成長ホルモンも該当するホルモン分類の名称です

ペプチドホルモンとは身体を一定の状態に維持するホルモンの分類で、アミノ酸の組み合わせからできています。成長ホルモン、インスリンなどがペプチドホルモンの具体例と考えてください。

2.タンパク質から成長ホルモンは作られます

ペプチドホルモンである成長ホルモンはタンパク質をもとに作られ、自ら産み出すエネルギーを活用しながらホメオスタシスに貢献します。タンパク質が原料であるからこそ経口摂取は難しく、注射治療が候補です。

3.成長ホルモンのトラブルは身長以外にも影響します

成長ホルモンは肝臓など他の臓器にも影響を与えて、身体の発育や代謝、肝臓の働きをコントロールする機能があります。ホルモンは互いに作用し合って身体機能が維持されている事を理解して、健全な成長をサポートしましょう。

4.成長ホルモンを補う医薬品もあります

成長ホルモンを補う医薬品を正しく活用するためには、専門的な知識と経験が必要です。しっかりとした医療機関を受診して説明を受けたうえで、低身長に対する取り組み方を考えてみましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師