子供にとくに大切な栄養はタンパク質で、必要量は年齢で異なります


成長期の子供にとって、体をつくるもとになるタンパク質は、もっとも大切な栄養素です。

また、タンパク質のほかにも、鉄分やカルシウムなどのミネラルも欠かすことができません。
体が急激に発育する成長期には、大人よりも多くの栄養が必要です。

また、運動や睡眠も、健康な体をつくるために大切なものです。これらもある意味欠かせない栄養といえるでしょう。

成長期の子供には、細胞のもとになるタンパク質が必要です

三大栄養素といわれる炭水化物・タンパク質・脂質は、体を維持するために必要不可欠なものとされています。

なかでも成長期の子供にとって重要なのがタンパク質です。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、成人が1日に食事から摂取したいタンパク質の量は、男性60g、女性50gとされています。

成長期の子供には、大人よりも1割ほど多めのタンパク質が必要と考えるとよいでしょう。
タンパク質はあらゆる細胞のもとになる栄養素で、筋肉、皮膚、毛髪、爪、骨、内臓などをつくる材料になります。
そのため、体がどんどん成長する時期にはとくに多く必要とされるのです。

また、鉄分やカルシウムなどのミネラルも、成長期の子供に不足しがちです。
成長期の子供が1日に食事からとりたい鉄分の推奨量は、男の子は10.0~11.5mg、女の子は14mgとされています。
これに対して成人の推奨量は、男性7.0~7.5mg、女性10.5mgです。

子供には大人よりも多くの鉄分が必要だということが理解できます。
とくに月経がはじまった女の子は、鉄分不足から貧血になる子も多いので、注意してあげましょう。

タンパク質の働きで成長した骨を、強く丈夫なものにするのがカルシウムです。
もっとも必要とするのが12~14歳で、1日に摂取したい量は男の子1,000mg、女の子800mgとされています。

さらに、カルシウムの吸収率を高めるビタミンDも、意識してとりたい栄養素です。

旬の食材を使うことで効果的に栄養をとることができます


小学校高学年くらいになると行動範囲も広がることでしょう。
活動量も増え、体をつくるために必要な栄養に加えて、より多くの栄養が必要になります。

ところが、このくらいの年齢になると見た目を気にして、食事を減らしたり、抜いたりする子が現れるものです。

食事で体内に取り入れた栄養素は、それぞれに影響しあって、体を健康に保つよう働いています。

たとえば牛乳をたくさん飲んでも、ほかの栄養をとらなければ、その多くは吸収されることなく排泄されてしまうでしょう。また、骨や歯は強くなりますが、身長を伸ばすことはできません。

栄養バランスのよいメニューといえば、参考になるのが学校給食ではないでしょうか。
学校給食は年齢に応じて必要な栄養素が計算され、1日に必要な量の3分の1がバランス良く摂取できるといわれています。
また、旬の食材が使われているのも特徴です。旬の食材で味覚を養う、季節を味わうといった、情操教育の意味もあるのかもしれません。

栄養面では、食材の栄養価がもっとも高くなるのは旬の季節ということがわかっています。
また、収穫量がピークになるため安価になり、お財布に優しいのもうれしいところです。

献立に悩んだときなど、家庭でも参考にしてみてはいかがでしょうか。

運動と睡眠も大切な「栄養」です

運動と睡眠も、食事同様、子供の成長に必要な「栄養」といえるでしょう。
運動には、筋力や心肺機能を高める働きがあります。
食事から体内に取り込んだ栄養素を効果的に働かせるためにも、適度な運動が必要です。

一方、睡眠中には、骨の成長に欠かせない「成長ホルモン」が大量に分泌されます。
成長ホルモンには、骨の成長だけでなく、疲労回復や抵抗力を高める作用が認められています。

骨の成長、つまり身長を伸ばすのは、甲状腺ホルモン、性ホルモン、成長ホルモンの働きによるものです。脳下垂体から分泌される成長ホルモンは10代半ばに分泌のピークを迎え、その後は少しずつ減っていきます。
ピークをすぎると骨の成長がほぼ完成し、身長の伸びも止まります。

塾やお稽古事などで寝不足気味の子供が増えていますが、健康な成長を望むなら、10代の頃に十分な睡眠をとることも大切なのです。

これらの生活習慣に気をつけているにもかかわらず、なかなか身長が伸びない場合は、ホルモンの分泌に何かしらの問題があるのかもしれません。

身長が伸びる時期には限りがあります。
気になるときには、成長ホルモン治療を行う専門医に相談してみてはいかがでしょうか。

(まとめ)子供に与える栄養の必要量はどのくらい?

1.子供にとくに大切な栄養はタンパク質で、必要量は年齢で異なります

成長期の子供は大人よりも多くの栄養素を必要とします。
タンパク質をはじめ、不足しがちな鉄分やカルシウムなどを十分にとるようにしましょう。

また、運動や睡眠も、成長には欠かせない要素と言えます。

2.成長期の子供には、細胞のもとになるタンパク質が必要です

三大栄養素の一つであるタンパク質は、体全体を構成する細胞のもとになる物質です。

また、血液に必要な鉄分や骨を丈夫にするカルシウムも、意識して摂るようにしましょう。
さらに、ミネラルの働きを助けるビタミン類を一緒に摂ると効果的です。

3.旬の食材を使うことで効果的に栄養をとることができます

栄養素はそれぞれが影響しあって、体の健康を保っています。
食事を抜くことや偏食は、子供の健康な成長を妨げるものなので、気をつけましょう。

栄養バランスが考えられた学校給食のメニューは、家庭でも参考になるのではないでしょうか。

4.運動と睡眠も大切な「栄養」です

成長期の子供には、運動と睡眠も、食事と同じくらい大切な栄養になります。
とくに骨の成長にかかわる成長ホルモンの分泌は睡眠時に行われるため、健康な成長には十分な睡眠が必要です。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
住所 〒160-0023 京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 齋藤まい医師