成長ホルモン注射の主なリスクは副作用です


成長ホルモン注射は歴史が長く、安全性が高い治療と言われています。ただし、治療を行うにあたって一定の注意点はあるため、正しく理解しないままに進めてしまって重篤な副作用を起こすと危険です。
治療を始めてすぐの段階では身体が慣れない事から、頭痛、発疹といった症状が起こるリスクもありますが、ある程度たった頃には落ち着く事も多いとされます。

万が一の場合でも適切な対処ができるような信頼性のある医療機関にかかることをおすすめします。

医師への正しい申告がリスクの軽減手段です

インスリン依存性糖尿病遺伝子を持っている子どもに対して成長ホルモン注射を行うと、糖尿病のリスクが高まると言われています。
しっかりとした知識を持った医師のカウンセリングを受ければ、上記に該当しない事を確認されるはずですから、正しく申告してください。

家族に糖尿病患者がいる場合も申告が必要ですので、大切な子どもの身体を守るためにご両親が意識、近い関係者の既往症まで調べたうえでカウンセリングに臨みます。
発疹、骨や関節の痛みといった気になる副作用が生じた場合も、医療機関への相談が必要でしょう。

少しでも気になる事があったらすぐに有識者へ相談、適切な判断をあおぐ事により、症状悪化を阻止できます。「身長を伸ばしたい」という気持ちが勝るあまりに無理に治療を進めていくと、健康面への影響が心配です。

成長ホルモン注射は医療機関から注射器を購入、自宅で行うものですから、子どもの様子をご両親がよく把握して、トラブルサインに注意する配慮も必要でしょう。
1つのやり方がうまくいかなくても他のアプローチを検討する事ができますから、話し合いを意識しましょう。

個人輸入による成長ホルモン入手は危険です


成長ホルモンを安全に活用するには専門医のアドバイスが不可欠ですから、個人輸入等による成長ホルモン入手は、リスクが高いと言わざるを得ません。

投与量が多すぎた場合にはむくみや血圧上昇、左室肥大といった重篤な副作用が起こる危険もあって、健康を害する恐れがあります。
長期的に使用した場合のリスクについては、はっきりと分かっていないものも多いとされますから、医師のアドバイスのもとで行うのが鉄則でしょう。

成長ホルモンに限った事ではありませんが、個人輸入で入手した医薬品は国内の安全基準を満たしている保証がないので、何かあった際にも自己責任となってしまいます。
危険な副作用が起こった時にすぐに対応してもらえないリスクもあって、成長期の子どもに使ってもよいのか慎重な判断が必要でしょう。

子どもが注射を痛がるなどの理由からか舌下投与の成長ホルモン製剤を個人輸入する方もいるようですが、有用性が科学的に証明されたものではありません。
成長ホルモン分泌をサポートするサプリメントに関する広告も見られますが、舌下投与の成長ホルモン製剤同様、根拠に乏しい内容と言わざるをえません。

成長ホルモン治療は医療機関との連携が必要です

成長ホルモンを使った治療は長期に亘る事も多いため、信頼できる医療機関との協力体制が重要です。
採血や身長・体重のチェックなど定期的な観察を行いつつ、どの程度の効果が見られるかを調べる事によって、定期的に進捗度合いを測っていきます。

継続するかどうかの判断を含めて安全に治療を進めるために不可欠な行程ですから、医師から指示された検診スケジュールに則って、医療機関を受診しましょう。
1日あたりに投与するホルモン量や頻度、治療の進め方は子どもの症状や医師の判断によって変わってきます。

医療機関を受診した際、治療を進める中で感じた変化や不安に感じている事をきちんと伝える事が、リスクを軽減しつつ効果的な治療を実現する近道です。
自己判断で投与方法を変えてしまったり指示されているのとは別の場所に注射したりすると、副作用のリスクが高まります。
注射する際の注意点について子どもにもよく言い聞かせて、安全な治療を目指しましょう。

どんなに安全性が高い医薬品でも使い方を間違えれば健康を害するリスクがありますので、子どもの身体を守るためにも、保護者の協力が不可欠です。

(まとめ)成長ホルモン注射にリスクはあるの?

1.成長ホルモン注射の主なリスクは副作用です

成長ホルモン注射は安全性が高い治療ですが、一定のリスクはあるため、信頼のおける専門家のアドバイスに従って進めていく必要があります。生じた副作用は一定期間で落ち着くものも多く、継続できるかどうかの適切な判断が必要でしょう。

2.医師への正しい申告がリスクの軽減手段です

副作用リスクを軽減するために行うのが事前のカウンセリングですから、正しい申告を行ってください。家族の既往症、本人の病歴の申告を間違えると副作用リスクが高まるため、ご両親の配慮を必要とします。

3.個人輸入による成長ホルモン入手は危険です

個人輸入など医療機関を介さない方式で成長ホルモンを扱うと、万が一の事が起こった時に適切な対処が難しくなります。重篤な副作用が起こるリスクもある事を念頭として、慎重な判断が必要でしょう。

4.成長ホルモン治療は医療機関との連携が必要です

成長ホルモン治療の効果はすぐに現れるものではなく、長期的な取組みを必要とします。医療機関に定期的にかかって現状を報告、薬の量や用法の確認、今後の方針などの話し合いをしてください。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 沼倉 裕堅 医師