食べ物からアルギニンを取る場合デメリットはありませんが、サプリメントを利用する時は過剰摂取に注意しましょう


アルギニンを十分取ることにデメリットはありませんが、その方法によってはデメリットが生じる可能性もあるでしょう。

まず食事で取る場合は問題がなく、アルギニンサプリを使う時には注意しましょう。
なぜならアルギニン以外に含まれる成分も取ることになるので、その影響を受けるかもしれないためです。

しかし子供のうちはアルギニンをつくり出す働きが成熟していないため、アルギニンが含まれている食材から十分な摂取をしましょう。
また、成長ホルモンの分泌量は専門医療機関を受診して調整する方法もあります。

サプリの使用は余分な成分の取り過ぎなど注意が必要です

アルギニンは子供の身長を伸ばしたい時に、不足しないように取りたい栄養素のひとつです。
アルギニンをしっかり取るためにサプリメントの利用を考える場合、注意が必要です。

食品からアルギニンを取る場合は取りすぎの心配はあまりありませんが、サプリを利用すると必要以上に取る恐れがあるでしょう。

さまざまなアルギニンサプリが販売されていますが、専門家によれば特にサプリを飲用する必要はないとの意見もあります。
なぜなら内服するアルギニンサプリを飲んでも、成長ホルモンの分泌がより促進されるほどまで影響を与えることは難しいためです。

またこれまでに成長ホルモンの分泌が促進されたと言う報告もされていないことから、アルギニンサプリによって背を伸ばそうとすることはあまり意味のないことでしょう。
それだけでなくサプリメントを飲むことで、アルギニン以外に含まれる成分を取ってしまうことなどのデメリットが心配されているのです。

子供はアルギニンが不足しがちなので食事できちんと取りましょう


アルギニンはタンパク質を構成するアミノ酸のうち、非必須アミノ酸の1種であり体内でつくり出すことができます。
しかし子供はその働きが未熟なためアルギニンが不足しやすいことから、食事で取る必要があるのです。

アルギニン豊富な食材を使う

アルギニンの豊富な食材には、鶏肉・豚肉・大豆や大豆製品などがあります。
これらを使ったメニューを毎日の食事に用意してあげましょう。

納豆はプラスしやすい食品

納豆は1食ずつ小分けになっており、粒の大きさや味なども豊富なことからメニューに加えやすくおすすめです。
またカルシウムの含有量も高いため、伸びた骨を丈夫にすることにも役立ちます。

ナッツ類をおやつにも使う

ピーナッツやくるみのようなナッツ類にもアルギニンは多く含まれており、おやつとしてやメニューの材料にするなどしてアルギニン摂取量を増やしましょう。

【ビタミンB6も一緒に取る】
タンパク質の合成に必要なビタミンB6を含む食品を合わせて取ることもおすすめです。
例えばバナナはエネルギー摂取の面でも適しており、手軽に子供でも簡単に食べられます。

特に運動をしている子供の場合はタンパク質がエネルギー源として使われてしまわないように、バナナなどエネルギー源になるものを間食として食べさせましょう。

成長ホルモンの分泌量は専門医と相談して治療する方法もあります

毎日の食事でアルギニンを取るなど、食生活を初めとした生活習慣の改善は時間がかかり、必ず結果が出るとは言い切ることの難しい方法です。
その点、専門医療機関で診察や治療を受けることは直接的な成長ホルモンの分泌改善に取り組みやすく、続けやすい方法でしょう。

専門医療機関を受診する

低身長を扱う専門医療機関を受診すると、必要な検査と問診により成長ホルモン治療を行うと効果が期待できるかどうかを判断されます。
そして身長による分泌促進が期待される時には、成長ホルモン製剤を投与する治療を行っていくのです。

成長ホルモン治療の方法

体内で分泌されている成長ホルモンとほぼ同じ成分の製剤を注射によって投与します。
医師から指示のあった回数だけ注射する必要がありますが、自宅で自分や家族が注射をうつことから、毎日何度も通院する手間は省けるでしょう。

ただし成長ホルモン治療は、年齢が低いうちに取り組んだ方が使用する薬剤の量が少なくて済みやすいことから、子供の身長を伸ばしたい、コンプレックスを解消してあげたい時は早めの受診がおすすめです。

(まとめ)アルギニンを取るデメリットはあるの?

1.食べ物からアルギニンを取る場合デメリットはありませんが、サプリメントを利用する時は過剰摂取に注意しましょう

アルギニンを取るデメリットはないものの、食事だけでなくサプリメントを使う場合は注意が必要です。毎日の食事でアルギニンを取ることをメインにし、それでも心配があれば専門医療機関を受診して、成長ホルモンの分泌を調整する方法があります。

2.サプリの使用は余分な成分の取り過ぎなど注意が必要です

アルギニンをサプリで取ろうとしても食事で取る量を大きく上回ることは難しく、それほど違いはないのでサプリは意味がないとの見解もあります。それよりのサプリに含まれるアルギニン以外の成分によるデメリットが心配されるのです。

3.子供はアルギニンが不足しがちなので食事できちんと取りましょう

非必須アミノ酸の一種であるアルギニンは、子供のうちは体内でつくり出すことが難しく不足しがちなため、食事で十分取る必要があります。そのためには大豆製品や鶏肉、豚肉などアルギニンの豊富な食材を使いましょう。

4.成長ホルモンの分泌量は専門医と相談して治療する方法もあります

食生活改善でアルギニンの摂取量を増やすだけでは、成長ホルモンの分泌が促進されるかどうか分かりにくいことでしょう。その点専門医療機関を受診し、必要に応じて成長ホルモン治療を受けると積極的に分泌量の改善が目指せます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 沼倉 裕堅 医師