骨端線がどこにあるのかは専門のクリニックでのレントゲン検査で調べられます


骨端線がどこにあるのか調べる検査は、専門のクリニックで受けられます。
専門のクリニックでは子供の低身長治療を行っていますが、治療を始める前にレントゲン検査で骨端線の状態を調べます。

レントゲン撮影をすると骨端線が骨と骨の繋ぎ目にあることがわかるでしょう。

骨端線は成長期が終了する前の子供にしか見られないもので、レントゲン写真では骨端線がある部分が黒く写ります。
この黒い部分がある間に低身長治療を受けられれば、子供の身長を伸ばすことができます。

骨端線で骨が成長して身長が伸びます

骨端線がどのようなものかイメージがしにくいかもしれませんが、簡単に説明すると骨と骨の繋ぎ目にある身長を伸ばす核となる部分です。

子供の骨端線では日々骨の代謝が行われ、酵素や酸を利用して古い骨に含まれたカルシウムやコラーゲンが溶かされています。
これは破骨細胞という細胞の働きによるものですが、古い骨の細胞を破壊することで代謝を進める役割を果たしています。

何故古い骨を破壊する細胞が存在するのかというと、古くなった骨を破壊して新しい骨へと生まれ変わらせる必要があるからです。
新しい骨が作られないまま古い骨が残っていては、その骨はだんだんと劣化してもろくなっていくのです。

骨端線で骨が成長するためには古い骨を破壊する細胞だけでなく、新しい骨を作る細胞も必要になります。新しい骨を作る働きをする細胞のことを、骨芽細胞と呼びます。

骨芽細胞は骨の土台となるコラーゲンを作り、タンパク質を付着させる役割を持っているのです。

このタンパク質と破骨細胞によって溶かされたカルシウムが結びつき、骨を横方向に成長させて丈夫な骨を作ります。
成長期の骨端線では破骨細胞よりも骨芽細胞の働きの方が活発になっています。
軟骨が硬い骨に置き換わる軟骨内骨化と呼ばれる現象が起きて、骨が縦方向に成長して身長が伸びていくのです。

骨端線が開いていても身長が伸びない時は専門的な治療が必要です


通常であれば骨端線が開いている間は子供の身長は伸びていくものですが、まれに骨端線が閉鎖していないのに身長の伸びが思わしくないことがあります。

子供の身長が伸びなくなる原因はいくつも考えられますが、その中の一つである成長ホルモン分泌不全性低身長症という疾患について説明していきましょう。

成長ホルモン分泌不全性低身長症かどうかの判断は、まず成長曲線のグラフによって行います。
以下に挙げる兆候が見られる時は、専門のクリニックを受診することがおすすめです。

・成長曲線が「-2SD以下」である
・1年間の身長の伸びが4cm以下である
・通常の成長曲線のパターンから外れている

このような兆候はなんらかの原因によって、成長ホルモンの分泌が不足していることを表しています。
成長ホルモン分泌不全性低身長症が疑われる時はレントゲン検査で骨端線を調べますが、その他にもさまざまな検査が必要です。

血液検査

採血して成長ホルモンの分泌量を調べていきます。
血液中のタンパク質や脂質、糖などを検査して内臓の病気が隠されていないか調べるのです。

尿検査

尿に含まれているタンパク質や糖、白血球、赤血球などを調べて内臓の病気の有無を検査します。成長ホルモンの量を調べることもあります。

低身長治療では心身のケアが大切です

低身長治療を行う際には、親子のコミュニケーションがとても大切になるでしょう。
とくに子供がまだ小さいうちは、事前に行われるさまざまな検査などで不安を覚えることがあるかもしれません。

親が子供に寄り添っていく姿勢がこれまで以上に求められてきます。
子供の身長が伸びにくい悩みは親にとって大きなものになりますが、子供にとってはさらに深い悩みとなっていることもあります。

どんなにささいな内容でも、子供の話に耳を傾けてあげるようにしましょう。
身長を伸ばすためには子供が親からの愛情を感じられる環境が必要だと言われています。

タンパク質などの栄養がたっぷりの食事を用意してあげるなど、心と身体の面からサポートしていきましょう。

(まとめ)骨端線がどこにあるのかどうやって調べるの?

1.骨端線がどこにあるのかは専門のクリニックでのレントゲン検査で調べられます

骨端線がどこにあるのか調べるには、専門のクリニックでレントゲン検査を受ける必要があります。
子供の骨をレントゲン撮影すると、骨と骨の繋ぎ目に黒く写る部分がありますが、それが骨端線が開いている状態となります。

2.骨端線で骨が成長して身長が伸びます

骨端線は成長期の子供の骨と骨の繋ぎ目に存在する、身長を伸ばす重要な役割を果たす部分です。破骨細胞が古い骨を破壊し、骨芽細胞が新しい骨を作ることによって身長が伸びていくのです。

骨端線で新しい骨に置き換わる現象を軟骨内骨化といいます。

3.骨端線が開いていても身長が伸びない時は専門的な治療が必要です

骨端線が開いているにも関わらず身長の伸びが思わしくない時は、成長ホルモン分泌不全性低身長症が疑われます。

レントゲン検査の他に血液検査と尿検査を行うことがあり、内臓の病気がないかについて調べていくことが可能です。

4.低身長治療では心身のケアが大切です

子供の身長を伸ばすためには専門のクリニックでの確かな治療と、家族の愛情が必要になります。
どのような内容でも子供の話を親身に受け止め、食事の面からもサポートしてあげましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師