成長ホルモンの基準値は治療の目安で、年齢性別により異なります


成長ホルモンは「GH」と記されることがあり、GHの尿中濃度の値の平均が成長ホルモンの基準値と考えられています。
この値は年齢や性別で分けられており、単位は「(pg/mg・Cr)」となっています。

この数値が異常値を示すと何らかの疾病にかかっている可能性が高いといえます。
高すぎると巨人症や先端肥大症が、逆に低すぎると下垂体性小人症(低身長症)などが挙げられます。

成長ホルモンの尿中濃度の異常により病気を起こす可能性があります

成長ホルモンの尿中濃度が異常値を示すと、何らかの疾病にかかっている、もしくは今後かかってしまう可能性が高いと考えられています。
成長ホルモンは「GH」と記されることがあり、成長ホルモンの基準値というのは、GHの尿中濃度における値の平均のことをいいます。

成長ホルモンの基準値は年齢や性別ごとで分けられており、単位は「(pg/mg・Cr)」となっています。たとえば、2~3歳の男児であれば尿中のGH濃度は21.9が基準値とされていますし、14~15歳の女児であれば10.5とされています。

この数値が基準よりもかけ離れている場合に考えられる病気はいくつかございます。
まず、基準値よりも高すぎる場合、巨人症や先端肥大症、Laron型低身長症。神経性食欲不振症などが挙げられます。

逆に、基準値よりも低すぎる場合、成長ホルモン分泌不全性低身長症や下垂体前葉機能低下症、性腺機能低下症などが挙げられます。
このなかでも、成長ホルモン分泌不全性低身長症は思春期の子どもの成長に大きな影響を与えると考えられます。

子どもの身長が他の同年齢の子どもの身長と比べて著しく低い場合、成長ホルモンの基準値から大幅に低い数値を示す可能性があるでしょう。

成長ホルモン治療で子どもの低身長を治療することが可能です


成長ホルモンの尿中濃度が基準値よりも低すぎると成長ホルモン分泌不全性低身長症にかかる、もしくはかかっている可能性が考えられます。
成長ホルモン分泌不全性低身長症という病気は、何らかの原因により成長ホルモンの分泌が正常にされないため子どもの身長が低くなっているといえます。

成長ホルモンの分泌を正常化するためには、成長ホルモン治療を受ける必要があります。
成長ホルモン治療では、成長ホルモンを自宅で週に6回から7回注射することで成長ホルモンを体内に投与する形となります。

また、成長ホルモン以外に、下垂体ホルモンの低下などがみられる場合、同時に投与を行うこともあります。

成長ホルモン分泌不全性低身長症の子どもは、身長が低い以外にも成長の遅れが目立つことがあるため、子ども自身もコンプレックスに思いがちです。
成長ホルモン治療を受けると、最初の1年間に急激な身長の伸びをみせる子どもが多く、治療開始が早ければ早いほど他の子どもの身長に早く追いつくことができると考えられています。

「自分の子どもはもしかしたら成長ホルモン分泌不全性低身長症かもしれない」と感じたら、まずは信頼できるクリニックで相談されることをおすすめします。

成長ホルモン治療は検査や試験の結果で受けられるか決まります

成長ホルモン治療は誰でも受けられるというわけではありません。

「子どもの身長を早く伸ばしたいから成長ホルモン治療を受けさせたい」
「ほかの子よりも少し身長が低い気がするから成長ホルモン治療で伸ばしてやりたい」

という親御さんの気持ちはわかりますが、すぐに治療を開始できるわけではなく、病院で検査を行う必要があります。

まず、手のレントゲンを撮り、骨の年齢を調べるところからはじまります。
次に、成長ホルモンが本当に分泌異常を起こしているのかどうかを調べる試験「成長ホルモン分泌負荷試験」を行います。

病院での検査の結果、成長ホルモン分泌不全性低身長症が認められた場合に成長ホルモン治療が受けられます。ただし、成長ホルモン分泌不全性低身長症以外にも成長ホルモン治療を受けることができる病気はいくつかあります。

いずれにしても、お子さんの低身長の原因は専門家に判断してもらうのが大切です。

(まとめ)成長ホルモンの基準値って何のこと?

1.成長ホルモンの基準値は治療の目安で、年齢性別により異なります

成長ホルモン=GHの基準値というのは、尿中のGH濃度の値について年齢性別ごとの平均値のことを指します。この数値が高すぎても低すぎても病気を起こす可能性が高く、例えば巨人症や低身長などの疾病が挙げられています。

2.成長ホルモンの尿中濃度の異常により病気を起こす可能性があります

成長ホルモンの基準値というのは、同年齢、同性別の成長ホルモンの尿中濃度の平均値を指しています。高すぎる場合には巨人症や先端肥大症、低すぎる場合には成長ホルモン分泌不全性低身長症などの疾病にかかる可能性が非常に高いといえます。

3.成長ホルモン治療で子どもの低身長を治療することが可能です

成長ホルモン分泌不全性低身長症は、成長ホルモン治療を受けることで治療可能です。成長ホルモン治療を受けると、他の子どもの身長に追いつくペースが速くなり、子どものコンプレックス解消も可能になります。信頼できるクリニックで相談しましょう。

4.成長ホルモン治療は検査や試験の結果で受けられるか決まります

成長ホルモン治療を受けるためには、病院で検査や負荷試験というものを行わなければなりません。その結果、成長ホルモン分泌不全性低身長症が認められた場合に治療を開始することができます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師