成長期の過度なウエイトトレーニングは骨端線を損傷させる可能性があります


成長期にウエイトトレーニングを行うと身長が伸びなくなるという噂を聞いたことがある人もいるでしょう。適度なウエイトトレーニングは成長ホルモンの分泌を促すと言われており、この噂は正しいとは言えません。

ただし、集中的に同じ部位に過度な負荷をかけるようなウエイトトレーニングは骨端軟骨を損傷させるリスクがあると言われています。

「ウエイトトレーニングをすると身長が伸びない」という噂は間違いです

成長期にウエイトトレーニングをする上で、一番心配になるのが身長ではないでしょうか。
よく「筋トレを行うと背が伸びない」という話があり、ウエイトトレーニングが全て良くないものと捉える人がいます。

身長が伸びる仕組み

子供の骨には両端に骨端線や成長線とも呼ばれる軟骨の部分があります。
「成長ホルモン」や「ソマトメジンC」というホルモンの働きで、この骨端線の部分が伸び、身長が伸びていくのです。

骨端線は、ある年齢になると固まるため、大人になってからは身長が伸びなくなります。

ウエイトトレーニングと身長の関係

つまり身長は骨端線の状態によって伸びるため、ウエイトトレーニングで身長が伸びないということはありません。ただ、ウエイトトレーニングで骨端線を損傷させる可能性もあります。

それは、集中的に過度な負荷をかけるようなウエイトトレーニングを行った場合です。
骨端線が損傷してしまうことで、身長を伸びることを阻害される可能性はあります。
骨端線を傷つけないためにも全身バランス良く、適度な負荷で筋トレを行うことが重要です。

適度なウエイトトレーニングは成長ホルモンの分泌を促すと言われています


成長期の適度なウエイトトレーニングは、身体面に良い影響を与えると言われています。

成長ホルモンの分泌促進効果

適度な運動により成長ホルモンの分泌が促されると言われています。
成長ホルモンは、代謝や発育に影響を与えるため、成長のためには重要なホルモンです。

骨端線に刺激を与える

ジャンプなど縦に衝撃を与える運動によって骨端線に刺激が加わり成長を促すと考えられています。
つまり成長期におけるウエイトトレーニングは適度に行うことが大切と言えるのです。

成長期におけるウエイトトレーニングの注意点はいくつか存在します。

全身をバランス良く鍛える

一カ所の部位を集中的に鍛える事で、その部分の骨端線を損傷させる可能性があります。
成長期は必ず全身をバランス良く鍛える事を心がけましょう。

負荷を軽めにする

成長期の身体は未熟な状態であり、骨も大人のように強くはありません。
そのため大人と同じような負荷で行うと怪我につながり、最悪の場合後遺症を残す可能性もあります。
自分の体重を生かしたようなトレーニングを中心に行うようにしましょう。

ウエイトトレーニングは10歳を過ぎてから

第二次性徴前の子供の場合、テストステロンと呼ばれる筋肉を作るためのホルモンの分泌が少ないと言われています。
そのため、10歳未満の低年齢の子供に対しウエイトトレーニングを行っても筋肉量はそれほど増える事はないと考えられています。

この時期の子供にはバランス能力を鍛えるなどのトレーニングを中心に行ってください。

怪我を予防するため、ストレッチをしっかり行いましょう

成長期は骨も伸びる時期のため、常に筋肉や腱が縦方向に伸ばされています。
筋肉や腱は骨に比べて緩やかに伸びるため、常に引っ張られている状態になっています。

ウエイトトレーニングを行い筋肉を強くすると、筋肉は柔軟性がなくなり、怪我をしやすい状態になってしまいます。
ウエイトトレーニングなどの運動を継続するためには、怪我を予防することが大切になってきます。

運動をする前後に以下の事を取り組むと良いです。

ストレッチ

普段から筋肉の柔軟性を上げるためのストレッチをこまめに行うようにしましょう。
筋肉を柔らかくすることで瞬発性もアップするとも言われています。
ただし運動前に行いすぎるとパフォーマンスが低下するため注意が必要です。

アイシング

運動後は、負担のかかった部位に炎症が起こりやすくなると言われています。
炎症を抑えるためにアイシングを行うようにしましょう。

痛みなどの症状がある場合は、悪化させないためにも早めに専門の医療機関を受診し診察を受けるようにしてください。

(まとめ)成長期にウエイトトレーニングを行っても大丈夫?

1.成長期の過度なウエイトトレーニングは骨端線を損傷させる可能性があります

適度なウエイトトレーニングは、成長ホルモンの分泌を促すと考えられています。集中的に過度な負荷をかけるようなウエイトトレーニングは怪我につながるリスクが高くなります。

2.「ウエイトトレーニングをすると身長が伸びない」という噂は間違いです

骨端線が伸びることで身長が伸びるため、ウエイトトレーニングを行っても身長は伸びます。無理なウエイトトレーニングで骨端線を損傷させることで身長に影響を及ぼす可能性があります。
全身バランス良く、適度な負荷でトレーニングを行うようにしましょう。

3.適度なウエイトトレーニングは成長ホルモンの分泌を促すと言われています

成長期の適度なウエイトトレーニングは成長ホルモンの分泌を促進させます。
さらに骨端線に刺激を与えることで成長に影響を与えると言われています。成長期の子供は負荷量などに注意してウエイトトレーニングを行うようにしましょう。

4.怪我を予防するため、ストレッチをしっかり行いましょう

成長期は骨が伸びる時期のため、常に筋肉や腱が伸ばされている状態です。
怪我を予防するためにストレッチやアイシングを行うようにしましょう。
痛みなどがある場合は、早めに専門の医療機関を受診するようにしてください。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師