エストロゲンは成長ホルモンを分泌する下垂体に働きかけます


思春期に入り二次性徴が起こる頃になると、多くの子供がぐっと身長が伸びますが、これは女性の場合エストロゲンが成長ホルモンの分泌に働きかけているからと言われています。
思春期の頃は骨が伸びるだけでなく成熟させて強く硬い骨にする働きも出てくるために、思春期が終わると身長の伸びがそれほど大きくなくなるのです。

そのため思春期に入っても身長の伸びに不安がある時は専門医に相談してみると安心できるのではないでしょうか。
そして、家庭では生活習慣の改善を行い、よりスムーズな成長ホルモンの分泌をサポートしましょう。

エストロゲンが分泌され始めると思春期の大きな身長の伸びが現れます

エストロゲンは8~9歳頃から女性の体で分泌され始め、思春期になると分泌がさかんになります。
卵巣でつくられるホルモンのエストロゲンには女性らしい体つきにしていく働きがあり、この時成長ホルモンにも働きかけて分泌を促進させるのです。

成長ホルモンの分泌量が促進されると、骨端線の軟骨量が多くなっていき骨が伸びていくため身長が高くなります。エストロゲンはこの働きにスパートをかけて骨を成熟させ硬くすると言われており、思春期に大きく身長が伸びてしっかりとした体つきへ変化していくのはこのためです。

思春期以前にも成長ホルモンが分泌されていることから、思春期に限らず子供の頃からも成長ホルモンの分泌を促進させるきっかけはあると言えます。

思春期の年齢に入っても低身長が気になる時は病院で相談しましょう


思春期にエストロゲンによる身長の伸びのスパートがあまり見られない時には、整形外科で医師に相談してみてはいかがでしょうか。

低身長の専門医がいますので、身長を伸ばすにはどうするかの相談をすることができます。

整形外科の低身長外来

思春期以前から身長のことに不安があったり、思春期の年齢になってもなかなか身長が大きく伸びないと心配があったりする時は、整形外科で低身長の専門医の診察を受けてみましょう。
身長が伸びないことについて専門的に診察をしているため、どのような原因で背が高くならないかを突き止めようとしてくれます。

そして、治療の必要があり、その子に身長が伸びると期待できる場合は成長ホルモンを投与するホルモン療法を受けることも可能です。
施術は自由診療のため自費になりますが、背が伸びればコンプレックス解消にもなり、お子さんにとって精神的なプラスになることも期待できます。

できるだけ早くからの施術がおすすめ

もし思春期の年齢になってきたにも関わらず身長があまり変化しないと気づいた時は、できるだけ早めに専門医へ相談することをおすすめします。
思春期は骨を伸ばす働きもありますが、骨を強く硬くする働きもあります。

そのため、時間が経つと骨が次第に硬くなっていってしまうのです。

ホルモンバランスを整えやすい生活習慣を心がけましょう

エストロゲンなど性腺刺激ホルモンや成長ホルモンといった、あらゆるホルモンの分泌がさかんになる思春期は、ホルモンバランスが乱れやすいです。
そのため気分がイライラするなど不安定になりがちな時期でもあるでしょう。
そんな時、少しでもホルモンバランスの乱れを落ち着かせるためには、日頃の生活習慣の改善をすることです。

思春期の頃には勉強や部活、習い事や交友関係など、さまざまなことで忙しくなりがちで、睡眠時間が削られることも出てきます。
そのため、自宅ではスマホの使用時間を制限したり、寝る前にリラックスできるようテレビの電源を消すなどしたりしてみましょう。

成長ホルモンの分泌には深く長い睡眠時間が必要になります。
そのため、思春期の不調を増やさないためにもよく寝させてあげることはおすすめです。

そして、ストレスもホルモンバランスを崩す原因になると言われているので、運動するなどして積極的にストレス発散させましょう。
体を動かすことは運動後に成長ホルモンが分泌されるというメリットもあるので、部活動などで運動する機会がない場合は、ウォーキングやストレッチなどをすると良いでしょう。

(まとめ)成長ホルモンの働きをエストロゲンが促進するの?

1.エストロゲンは成長ホルモンを分泌する下垂体に働きかけます

思春期に入ると背が伸びるのは、女性の場合エストロゲンの影響もあると言われています。もし思春期に身長があまり伸びず心配がある時は専門医に相談し、家庭でも生活習慣を改善しましょう。

2.エストロゲンが分泌され始めると思春期の大きな身長の伸びが現れます

女性は思春期になるとエストロゲンの分泌がさかんになり、女性らしい体つきへと変化していきます。このエストロゲンは思春期の頃には成長ホルモンの働きを促進させるように働きかけるため、身長がぐっと伸びるのです。

3.思春期の年齢に入っても低身長が気になる時は病院で相談しましょう

思春期になっても背の変化がそれほどない時は整形外科で低身長の専門医に診てもらう方法もあります。必要があり効果が期待できればホルモン療法も受けられるので、直接身長を伸ばすためのケアが可能です。

4.ホルモンバランスを整えやすい生活習慣を心がけましょう

思春期にあらゆるホルモンの分泌が行われるのでホルモンバランスが崩れやすくなります。ホルモンバランスの乱れを少なくするためにも規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠時間を確保できるよう配慮してあげましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 沼倉 裕堅 医師